表参道ソフィアクリニック
Jean-Baptiste Siméon Chardin
1699年11月2日 - 1779年12月6日)
恐ろしくおぞましいくらいです。猫は緊張して毛を逆立てています。
エイという不思議で奇怪な生き物。大きく切り開かれて肉と内臓をむき出しにしています。残酷です、気持ち悪いです。これはシャルダンの主要なジャンルである静物画の中で最も見ごたえのある代表作の一つです。(2017年12月ルーブル)
果物が豪華に積み上げられています。犬は定型的な象徴表現によれば「忠誠」という意味に決まっています。しかし、この作品の中ではどうなのでしょうか。果物の円錐状の積み上げにはどのような意味があって、犬はそれを見上げているのでしょうか。描写はとても巧みです。これもシャルダン の大型絵画の秀作の一つです。ルーブルではシャルダンの代表作や大きな作品を見ることができます。(2017年12月ルーブル)
上質で健康的で健全で活き活きとした少年像です。少年像というより生命体です。彼には貴族の高貴な血液が流れています。清廉であり、フランス文化の健全な側面を表している人物画です。しかしこの清廉さは今のフランスにはないのではないかと思ったりもします。発想があまりにも飛びますが、むしろ日本の戦前に見られた清廉さといった雰囲気さえあります。(2017年12月ルーブル)
これも先のLe jeune dessinateurと同じような雰囲気です。こちらの方はより子供らしさがとても可愛らしく描かれています。素性の良さが溢れています。(2017年12月ルーブル)
これもシャルダンの静物画の中では特に豊潤で充実して見応えがある名作の一つです。(2017年12月ルーブル)