表参道ソフィアクリニック
1867年10月3日 - 1947年1月23日)
1892年
黄昏(クロッケーの試合)130.5×162.2cm
だいぶん厚塗りにしてあります。
力感があります。
生地の平面性は特に図案化されています。
前景が比較的落ち着いているのに対して、後景の躍動的ダンスが対照的です。
後景のオレンジ色の光は、一種の興奮を表しているようです。
捉えどころがあまりありません。特徴があるようで特徴を抽出し難いです。時期によって微妙にあれこれと移り変わっているのでしょうか。筋があまり通っていないかもしれません。注目すべきは人間の表現、人間をどうとらえているのか。人間性とはどういうものなのでしょうか。人間の一種独特な側面を描いているようです。平たく言って、人間性があまり感じられません、だからどうしたという次のところが見つかりませんので、それで終わってしまうようなところがあります。人間性についての読みがもう一歩踏み込みがないようにも思われます。(2017年12月オルセー)
地中海の庭 1917-1918年
画面は黄色く明るいのですが、暗くて不穏で薄暗い雰囲気があって、それがいいです。全体に装飾的です。子供はなにかしらデモーニッシュです。それが絵画的には良好な感じもします。
向こうに地中海が見えます。
第一次大戦中に描かれました。
「モネとマティス―もうひとつの楽園」2020年8月ポーラ
2021年秋東急文化村ポーラ美術館展。
食堂 1923年
センスが良く、しっかりと描かれています。
モデルは妻マルトです。
イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 2021.12 三菱一号館
全身が快楽となって放散された後に、充足しています。全てをさらけ出した後に、まださらけ出したままです。また再び閉じられるのでしょうが。