表参道ソフィアクリニック
ジョルジョーネ(ジョルジオーネとも表記される)
ジョルジョ・バルバレッリ・ダ・カステルフランコ
Giorgio Barbarelli da Castelfranco
1477年/1478年頃 - 1510年
ペスト感染により33歳で早世した。
・確実にジョルジョーネの作品であると見なされているのは、わずかに6点だけである。
・ヴァザーリの『画家・彫刻家・建築家列伝』の記述以外に、この画家の人物像や作品の記録はほとんど残っていない。
・ジョヴァンニ・ベリーニのもとで絵の修行をした。
・ジョルジョーネは下絵をせずに絵画を描いていた。
・スフマート法を取り入れ、色彩も豊かに描く。
『嵐』はいろいろな主題があるものの、特定できない。近代絵画での重要なポイントとも見なされる。詩的、瞑想的。描線よりも色彩の重視。
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『東方三博士の礼拝』 ナショナル・ギャラリー(ロンドン), 1500年 - 1510年 「アレンデール・グループ」の一枚
『カステルフランコ祭壇画』
サン・リベラーレ聖堂(カステルフランコ・ヴェーネト)
『ユディト』
エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)
美しい作品です。優雅で美しいユディット。心穏やかに満足げに足下を見つめています。
気がつくと、ユディットの肩からは、影だけでなくて、どうやら返り血を大量に浴びているようです。
足蹴にしているのは、ユダヤ民族の敵軍の司令官ホロフェルネスです。
『三人の哲学者』
美術史美術館(ウィーン)
ミキエルがジョルジョーネ作でセバスティアーノ・デル・ピオンボが完成させたと記録している絵画。ティツィアーノもこの絵画の完成に関わっているとする現代の美術史家もいる。
『テンペスタ』 (あらし)
アカデミア美術館(ヴェネツィア)
・どんなテーマで描いたのか未だに定説がない。何も意味を込められていないという意見もある。
・遠くの空には分厚い雲が垂れ込めていて、稲光が光っています。これはどうも神あるいは神の世界を暗示しているように思われます。
・左前の若者は、牧人である。彼は、この女性を見ているわけではありません。
・柱は力と権力を意味する男性的シンボルであり、それが途中で折れていることから、失墜や死を意味しているとおもわれます。もっとも、途中で折れているからこそ、シンボルとなることができています。
・屋根の上に白い鳥が描かれていて、これはコウノトリらしく、これは子供に対する愛情を示唆しているとも言われています。
アカデミア美術館2019年にて
理屈は抜きにして、他の画家たちの作品と比べて、なかなか品のある上質な雰囲気があります。いい絵です。
『絵画の発明』
イタリア人研究家サルヴァトーレ・セッティスはその著書『絵画の発明 - ジョルジョーネ「嵐」解読』で「荒れ果てた町並みはエデンの園で、男女はアダムとイヴ、乳児は二人の子供のカインである。雷は彼ら二人をエデンから追放した神を意味している」と指摘している。
自画像
concerto
アカデミア美術館2019年にて
滑らかで大胆な描きぶりです。
『男性の肖像』
サンディエゴ美術館(カリフォルニア)
ジョルジョーネの作品ではないかも知れない。
『歌手』
ボルゲーゼ美術館(ローマ)
ジョルジョーネの作品ではないかも知れない。
『若者の肖像』 国立ブダペスト美術館(ブダペスト)
保存状態があまりよくない
ジョルジョーネの作品ではないかも知れない。
『眠れるヴィーナス』
アルテ・マイスター絵画館(ドレスデン)
超細密
ジョルジョーネの最後の作品の一つです。
ヴァザーリが最初に指摘したように、風景や空の表現は1510年の彼の死後にティツィアーノによって加筆され完成を見ました。
こういったタイプのヴィーナス像は、ボッティチェッリ、ジョルジョーネ、ティツィアーノ、ルーベンス、アングル、マネなどの系譜を形成しています。
1510
Le tre eta dell'uomo
ピッティ宮殿2019.5