表参道ソフィアクリニック
ジョヴァンニ・ボルディーニ(Giovanni Boldini, 1842年12月31日 フェラーラ - 1931年7月11日 パリ)は、イタリアの印象派画家。ベル・エポック時代のフランス・パリ社交界で肖像画家として名声を得た。
この画家は日本ではちょっとマイナーであまり知られていないかもしれませんが、注目の画家の一人です。筆触が独特で、鮮烈です。
1889年
宴の情景 あるいは ムーラン・ルージュでの宴の情景
オルセー美術館
<2016国立新美術館ルノワール展にて>
ムーラン・ルージュが開業したばかりの頃を描いています。
欲の世界、歓楽の世界を描いています。激しいくらいの筆致で、けばけばしい色彩であり、暗めです。
シャンパングラスをもってシャンパンを飲もうとしている男が、画家自身だとのことです。
お相手をしているムッチリとした中年近いかもしれないようなケバケバしく濃厚に化粧をした女に一体どのような魅力があるのか、理解できません。彼女の頭部を飾る赤い花はねっとりと塗られた鮮明な赤色でポイントにもなっています。
それにしても、ここで何が楽しいのでしょうか。
このようにどぎついくらいの雰囲気の中で、日頃のウサを晴らせるのでしょうか。この画家の他の絵画も流布している絵画の世界のウサを晴らすように、鋭く激しい画風です。
攻撃的なまでに鮮烈な赤を強調しているようです。