Parmigianino
表参道ソフィアクリニック
Parmigianino
パルミジャニーノ
Parmigianino
ジローラモ・フランチェスコ・マリア・マッツォーラ (Girolamo Francesco Maria Mazzola)。
1503−1540
・主にローマで活動した。
・マニエリズムの画家に位置づけられる。
・幻想的なものがおおい。
・独特の画風。
・ローマの略奪を機にローマを離れました。
・37歳で早世しましたが、それは当時流行した赤痢のためだと言われています。
Vierge à l'Enfant et saints
1529-1530 , Bologne, Pinacoteca Nazionale
Madone à la rose, 1530, Dresde, Gemäldegalerie
2019.5ウフィツィで撮影
長い首の聖母
1534 - 1540 ウフィツィ美術館
La Vierge au long cou, vers 1535, Florence, Offices
首や胴体が長く引き延ばされ、グラデーションがなめらかで硬質感があって光沢もある肌、エロスが満ちた身体像、こういった諸特徴はマニエリスムに特徴的です。
マリアは、ナルシシックで、自らの内に享楽を秘めた生命力に満ちています。なぜかしら乳首さえも立っていることが強調されています。これは幼子に乳と愛情を与える豊かさであるだけでなくて、性的なものも暗示しているように思われます。また壺を持つ聖ヨハネをはじめとする少年少女たちも、マリアと同じく性的な傾向を示しています。それにたいして、イエスは死んだようにマリアの膝の上に横たわっていて、いまにもずり落ちそうであり、不安定感と生命力の低下を示しています。安らかな眠りだとは思えません。これは、イエスの運命的な結末を予示しているとも見なせるでしょうが、それにしても、死んだように見えて安定感を著しく欠いていて、周囲の生命観とは対照的です。
右側には奇妙な小人が描かれていますが、これは何なのでしょうか。
少年少女たちを美しく描くのもパルミジャニーノに特徴的です。
Portrait de femme (Antea), Naples, G. N. de Capodimonte
1530- 1535
ルクレティア Lucrezia Romana
1540