表参道ソフィアクリニック
Banksy
生年月日未公表
英国を拠点に活動をしています。
本名は明かしていません。
バンクシーって誰?展
・メッセージ性のある絵画が目立ちます。そのメッセージの側面を理解するためには、タイトルとか説明があったほうがいいです。
・政治的なメッセージが多いです。
モンキー・マスクのバンクシー 2003年 個人蔵 © Photographed by James Pfaff
バンクシー公式作品集『Wall and Piece』にも掲載された本人のポートレート写真。現在は、英国のナショナル・ポートレート・ギャラリーに正式に所蔵されている。チンパンジーのマスクは初期のバンクシーのアイコンとして使われていて、映画『Exit Through The Gift Shop』にも登場する。
バンクシー《風船と少女》 2006年 個人蔵
引用*
2018年、イギリスの老舗オークションハウス「サザビーズ」の競売にかけられて約1億5,000万円で落札された直後、バンクシー本人があらかじめ額縁に仕込んでおいたシュレッダーが作動して作品が千切りに細断され、世界を驚愕させた事件でおなじみ。もともとは2002年にロンドン市内のストリートで描かれた作品だが、その後、ロンドン、パレスチナ、ニューヨーク各地でさまざまなバージョンで描かれている。
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バンクシー《テレビと少女》 2003年 個人蔵
引用:
バンクシー作品をアルバム『Think Tank』のジャケットに起用し成功を収めたイギリスのバンドBlur(ブラー)は、雑誌『Observer Music Monthly』2003年9月号の表紙用に、写真撮影のための背景デザインを再びバンクシーに依頼した。この作品は、その時に制作した3作品のうちのひとつであるが、最終的に採用されたのは、窓ガラスを突き破ってテレビのモニターが投げ捨てられる様子を描いた別のモチーフである。本作は子どもがテレビ漬けになる悪影響への警鐘を鳴らしている。
バンクシー《ストップ・アンド・サーチ》 2007年 個人蔵
引用:
ロンドン警視庁の80年代当時の制服を着た警察官が『オズの魔法使い』のドロシーに職務質問して、荷物検査を行っている。これは、80年代のイギリスで少数民族に対する人種差別的な対策を行うロンドン警視庁に対する暴動やデモが起きていたことを風刺したもの。無邪気の象徴のような少女ドロシーでも容赦なく検査を行う不条理を描いた作品。
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バンクシー《ラフ・ナウ》 2003年 個人蔵
引用:
もともと2002年に作成された本作は、バンクシーの作品としては珍しい。というのも、ストリートに登場したのではなく、ブライトンのモーリーストリートにあるナイトクラブ「Ocean Rooms(オーシャン・ルームズ)」の依頼で制作されたものだからだ。全長6mにおよぶステンシルの壁画で、バーカウンターの後ろの空間を埋めるために、サルのモチーフを10回繰り返し描いたものである。それから6年後、当のナイトクラブは壁画を撤去し、50万ドル米ドル近い値段で売却した。本作に描かれるのは、反抗的なメッセージ「Laugh Now, but one day we’ll be incharge(今は、笑え。しかし、いつかは我々が勝つ)」を掲げる仏頂面のサル。バンクシーは、志を同じくする反逆的なアーティストたちと卑しいサルとを同一視している。どちらも、もっとデカいことをやってのける力を持っているのに、そのことに気づかない支配者たちに嘲り笑われる存在じゃないかと。サルが首から提げている看板の重みと、がっくりと落とした両肩、そして疲れ果てたような眼差し。それらが、サルにのしかかる抑圧の大きさを表している。ちなみに、サルは、ネズミと並んでバンクシーの作品に登場することの多いモチーフ。バンクシーは、このような動物たちに、社会風刺に満ちた自らのメッセージを託しているのだ。本作は、こうした作品の中でも特にメッセージ性が強く、これまで多く複製されている。
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バンクシー《セール最終日》 2007年 個人蔵
引用:
「セール最終日」を告げる看板の下に、ルネサンス絵画風に嘆き悲しむようにすがる女性たちの姿を描いたこの作品は、まるで宗教と化したような資本主義社会と消費文化への風刺を描いている。もともとは2006年にロサンゼルスの倉庫で開催されたバンクシーのアメリカでの初個展「Barely Legal(ベアリー・リーガル)」(「辛うじて合法」の意)のために制作された作品で、本作は本人のサイン入りシルクスクリーン。
バンクシー《モンキー・パーラメント》 2009年 個人蔵
引用:
チンパンジーに乗っ取られた議会は、かつて民主主義のモデルと呼ばれたイギリス議会の凋落を描いている。横幅約4メートルのカンヴァスに描かれた油絵画は、2009年にブリストル市立博物館・美術館で開催された企画展「Banksy vs Bristol Museum(バンクシーVSブリストル・ミュージアム)」で初公開された。本作はそのポスター版である。その後、2019年には「ブレグジットで混乱するイギリス下院を予測していた」と話題を呼び、《Devoled Parliament》と題された油彩画が同年10月にサザビーズのオークションに出品された。 バンクシー作品の史上最高値を更新し、約13億円で落札された。
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バンクシー《失礼な警官》 2002年 個人蔵
引用
中指を突き立てて威嚇するロンドン警視庁の警官は初期の作品で、バンクシーの元マネージャーのスティーブ・ラザリデスと共同で制作された最初のシルクスクリーンによるプリント作品。黒と白のステンシルで、黒ずくめの制服から白抜きされた中指が効果的に立ち上がっている。警官が威嚇している相手は市民なのか、もしくは腐敗した国家機関そのものなのか。
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バンクシー《ラヴ・ラット》 2004年 個人蔵
バンクシーが活動初期から現在に至るまで自らの自画像か署名のように描き続けているドブネズミ(ラット)が筆で大きなハートを描いて愛を訴えている。「彼らは許可なしに生存する。彼らは社会から嫌われ、追い回され、迫害される。ゴミにまみれて絶望のうちに粛々と生きているが、彼らはすべての文明を破滅させる可能性を秘めている。もし君が、誰からも愛されず、汚くて、取るに足らない人間だとしたら、ラットは究極のお手本だ」(Banksy, Wall and Piece, Century, 2005, p.95)
バンクシー《爆弾を抱きしめる少女》 2002年 個人蔵
引用
ポニーテールの少女が軍用機用の爆弾を抱きしめているステンシル画。もともとは2003年にロンドン東部の壁に描かれたもの。その後すぐに、ロンドンやブリストルにおけるイラク戦争反対デモ用のプラカードに応用された。戦争で人を殺す武器が玩具のように扱われて描かれていることから、戦争を行う国の幼稚さを表現すると同時に、戦争と愛という二項対立をも表現している。
バンクシー《ラヴ・イズ・イン・ジ・エア》 2006年 個人蔵
約50年以上もイスラエル政府の占領下にあるパレスチナ。イスラエル軍の圧倒的な武力に対して投石やゴムパチンコで抗議した運動をモチーフに、男の手には石の代わりに花を持たせたバンクシーの代表作。バンクシーの作家としての思想や活動家としての姿勢を象徴している作品。パレスチナのベツレヘム郊外に描かれたグラフィティは、いまも現存している。
バンクシー《コンジェスチョン・チャージ(混雑税)》 2004年 ポール・スミス蔵 ©
のみの市で安値で売られている無名の画家が描いた田園風景の絵画に、ロンドン市内への車の乗り入れを料金の徴収によって制限する「コンジェスチョン・チャージ」の対象となる区域を示す「C」の標識を描き加えた作品。既存の作品に描き足すことで意味を変えてしまうデトーナメント(転用)の方法を使ったシリーズのひとつ。
バンクシー《間違った戦争》 2004年 個人蔵
もともとの作品は2003年ロンドン市内で開催された史上最大規模の抗議運動「イラク戦争反対デモ」で参加者に無料配布されたステンシル画のプラカードのひとつで、本作はそのステンシルを用いた限定版プリント。レイヴ・カルチャーの象徴であるスマイルフェイスの死神の下に「間違った戦争」と明記され、アメリカ率いる多国籍軍に追従してイラクに侵攻したイギリス政府への批判をストレートに表現した作品。
バンクシー《スープ缶》 2005年 個人蔵
引用:
イギリスの大手スーパーマーケット「テスコ」のオリジナルブランドのスープ缶は、アンディ・ウォーホルが1962年に描いたキャンベルのスープ缶の現代版としてアップデート。誰にでも平等に無限に再現されるイメージを表現したウォーホルに反して、バンクシーは、地元経済を脅かす大企業へ痛烈な批判を表現。実際に故郷ブリストルでテスコ反対の暴動が起きた際に、この限定版プリントを廉価で販売し、暴動で捕まった人の保釈金に充てている。
バンクシー《ノラ》 2008年 個人蔵
2005年8月、「カトリーナ・ハリケーン」によって発生した大洪水による災害で死者1,800人以上という被害を受けたニューオリンズ。その3年後に現地のストリートで描かれたグラフィティが元となっている。本来雨から身を守ってくれるはずの傘の内側が土砂降りになっているステンシル画は、未曾有の大惨事で機能不全に陥った州や、国の不充分な災害対策を批判すると同時に犠牲者を追悼している。
バンクシー《ギャングスタ・ラット》 2004年 個人蔵
90年代からイギリス南西部ブリストルで活動していたバンクシーは2001年からロンドンに拠点を移し、街中に大量のドブネズミ(ラット)を描き残す。フランスのステンシル・アートの父と呼ばれるストリート・アーティスト、ブレック・ル・ラットに影響を受けたとされるが、バンクシーの描くラットはより擬人化されていて、街でいたずらをする「ギャングスタ・ラット」が有名なシリーズ。