表参道ソフィアクリニック
フェルディナント・ゲオルク・ ヴァルトミュラー
Ferdinand Georg Waldmüller
1793-1865
19世紀オーストリアで最も重要な画家の一人ともされる。ウィーンの貴族やブルジョワに人気を博した。上流の人々、農民などの下層の人々、そして自然を描いた。太陽光で照らし出される様子を描いたことで、印象派の先駆けとも言われる。
『ウィーン・モダン』で展示されていた数点を見た限りでは、写実描写でもあるが、その点ではアングルほど巧みではありません。全体には、むしろ単調であり、精彩を放っているようにも見えませんでした。しかし今回展示以外で、写真を見る限りですが、下の作品はいい絵であると思います。また、かつて観たことがある作品ではChildren of poor parents get winter clothes from the community on Spittelberg on Saint-Michael1857年が良かったです。(以上、ウィーン・モダン 国立新美術館 2019.7)。
『イシュルの眺め』(Blick auf Ischl)
1838年
『バラ』(Roses)
1843年
『恋文』(Der Liebesbrief)
1849年
1857年
Children of poor parents get winter clothes from the community on Spittelberg on Saint-Michael
ビーダーマイヤー様式とも位置付けられることもあるようです(要確認)。ビーダーマイヤーは一応48年3月革命の頃に終わったとされています。
写真よりは実物のほうが、もっと明暗のコントラストが高く、細密で鮮明でありクリアな印象があります。ことさら細密なリアリティが印象的な作品である。慈善の理想的な状態を表しているようです。写真も拡大して見たいものです。
ウィーン、ベルベデーレ宮殿Belvedere Palace2017年5月)
『中断された巡礼』(Unterbrochene Wallfahrt)
1858年
『盗み聞きされた恋人たち(口づけ)』(Belauschte Liebesleute)
1858年
『隣人』(Die Nachbarn)
1859年
『新婚夫婦の入口』(Eintritt der Neuvermählten)
1859年
『期待』(Die Erwartete)
1860年頃
『ウィーンの森の早春』(Vorfrühling im Wiener Wald)
1864年