表参道ソフィアクリニック
ビーダーマイヤー期
19世紀前半のウィーンやドイツの精神生活や文化の様式のことを指す。ウィーンでは、1815年にウィーン会議が幕を閉じ、メッテルニッヒのもとで反動的保守的に体制が維持されるなか、個人の生活やサロンの社交性なかに狭められた範囲で、非政治的な自由を求めるような、市民層の意識の傾向を表す。簡素で機能的な室内装飾、工芸、絵画、政治色のない文学などにこの特徴的に見られるとされる。1848年の三月革命(48年革命)がこの期間の終了の目安とされる。
ユーリウス・シュミット
ウィーンの邸宅で開かれたシューベルトの 夜会(シューベルティアーデ) 1897 年 Wien Museum, Inv. No. 16.843
これは1897年に描かれた作品であり、シューベルトが生きていた時代に描かれたものではありません。けぶったような空気感。ダイナミック。顔の描写の細密さ。柔らかい雰囲気。
ウィーン・モダン2019国立新美術館
1873年 第5回万国博覧会がウィーンで開催された。これは大規模に企画された。日本間も建設され、日本政府が国家を挙げて収集した品々を展示した。これがウィーンでのジャポニズムの重要なきっかけになった。
アドルフ・マイアーホーファー
ウィーン市長カール・ルエーガー
1902 年
この作品は明瞭で細密な描写、聡明な表情、生き生きとして色つやも良く、そして上昇機運に乗っています。完全にアカデミズムの手法の油彩描写です。
この作品は下の写真を見て描かれています。おそらく転写はしていないものと思われます。実際の写真以上に整ってきれいです。
ウィーン・モダン2019国立新美術館
オットー・ヴァーグナー《カール・ルエーガー市長のための椅子》1904年
当時の新進の美術の動向が表れていて、それを市長自身が座る椅子となって、こうして美術の動向とウィーンの市政が結び合ってやっていこうとするものです。時代の潮流を反映していて、美術の興隆とウィーン市の繁栄が歩調を合わせているようです。真珠貝の貝殻を削って多数はめ込んでいます。それらがキラキラしてきれいです。そして豪華です。
ウィーン・モダン2019国立新美術館