表参道ソフィアクリニック
注意:RIDOLFO del GHIRLANDAIOはドメニコの息子です。
サン・マルコ修道院
最後の晩餐
1479-1480年
サン・マルコ修道院の1階食堂。修道僧たちは2階に個室を与えられ、この1階にあつまって食事をしたのでしょう。いまではショップもここにはいっていて、かつてはあったと思われる食卓など一切ありません。
このすぐ横にある階段を登れば、フラ・アンジェリコの有名な「受胎告知」が飾られている壁があります。その階(2階)が、修道僧たちの部屋が多数あります。
オンニッサンティ教会の修道院の食堂に描かれているギルランダイオの「最後の晩餐」の姉妹作品で構図などかなり似ています。
ギルランダイオは4作品の「最後の晩餐」を描いたとされています。
最近修復されたとのことです。
ここを見学した時には、太陽光がちょうどイエスのあたりにあたる時間帯でした。イエスに光があたることも計算のうちに入れられているのでしょうか。
机のこちら側に位置している人物がユダでしょう。
イエスも含めて使徒たちが横並びに配置されていますが、これらの人間関係の描きかたにこの絵の良さがあると思われます。「聖なる人間関係」とでもいえるでしょうか。
公式ガイドによりますと、食堂が比較的小さいために、壁画に奥行きが出るように描かれているとのことです。下の方の石を描いていることも併せて、tromp d'œuilをねらっています。
下でみられますように各人が主体性を持った個人になっています。あるいはそれぞれが主人公になっています。
1480年に完成
オンニッサンティ教会の修道院の食堂
だいぶん歩いてこの教会に行ってはみたものの、教会自体は開いていたものの、この修道院の食堂はなぜかしら閉まっていて入れませんでした。教会で中国人ふうの僧に尋ねると開いていると言っていたのですが。
写真を見ますと、サン・マルコ修道院のものとは構図などかなり似ていますが、細かいところではかなり違うとも言えるでしょう。
写真を見る限り、サン・マルコのほうが緊張感があるというか、緊密な描きぶりのように思われます。
大礼拝堂の大壁画群
イタリア語のウィキペディア・・・フランス語よりイタリア語のサイトの方が多いです。細密な画像も結構あります。
豊かでダイナミックです。表現がより自由に解き放たれています。
細かくリアルな描写です。表情が特に。
物語的な画風であり、イエスのより人間的なドラマでもあります。
また中央のステンドが立派です。このステンドグラスは、ギルランダイオの図案を元に作成されたものです(1491年作)
祭壇上の木製の十字架は、ジャンボローニャ作です。
この描かれた表情は、一見してこの絵が優れていることをうかがわせます。父親と息子の関係を表し、父親を慕う息子は、大人の男の見本をそこに見出しています。その父親が良いのか悪いのかは別として、ただし、それを息子が見定めているようです。父親には威厳があって、落ちついていて、余裕があり、愛情を持って息子を見ています。彼は商人でしょうか。
(メトロポリタン美術館2018年)
This dynastic portrait shows the Florentine banker Francesco Sassetti (1421–1490) and his young son Teodoro, born in 1479. Teodoro was named after his elder brother, who died that same year. Sassetti managed the Medici banks in Avignon, Geneva, and Lyons and was an advisor to Piero de' Medici and Lorenzo the Magnificent. The combination of full face and profile gives the picture a decidedly formal quality, in keeping with its function as a commemoration of a loss and regeneration. The background shows an oratory built by Sassetti in Geneva. The head and figure of Sassetti are much repainted.
Saint Stephen between Saints James and Peter
1493
なかなか迫力があり、見応えのある作品です。アカデミア美術館は暗いですが、雰囲気があります。
下の写真を見ると装飾などがかなり細かく描かれていています。修復で、そのような装飾の細かさが強調されているかも知れません。
アカデミア美術館2019年
三人の聖人がそれぞれ細長いドームに彫刻的に配置され、そしてどことなく描写は彫像的です。こうった描写はマニエリスム的な側面もあるかも知れません。また背景から聖人たちが立体的に浮き出るようにして立っています。