表参道ソフィアクリニック
né le 9 janvier 1590 à Paris où il est mort le 30 juin 1649
Portrait de Giovan Carlo Doria
ヴーエは肖像画を特異な風に描いています。こんな大きなサイズにデカデカと顔を描くのが特異です。穏やかな表情です。哀しみの目を絵を観る者におとしています。作品全体は、意図的にかあるいは黄変したのか、黄色から茶色でかなり彩度がおちていますが、かえってそれでまとまっています。(2017.12)
vers 1635
La Richesse, 富のアレゴリー
大きな翼を持っています。想像力の空想的なrichess(富あるいは豊かさ)です.
羽織っている生地は豊かに膨らんでいます。身体は色つやがよく豊満であり、これは身体的な豊かさ(richesse)です.そして、金、銀、エメラルド、真珠などの宝飾品が配置されていて、これは地上のあるいは世俗的な豊かさ(richesse)です.
それに加えて愛情という精神的な豊かさ(richesse spirituelle)があります.
子供が人差し指で指さすのは何故なのか、この子が指差しているのは天です。この子は翼を持ってないかもしれません。キリストは翼がありませんから、これはキリストなのでしょうか。指差しているのは神の国でしょう。これはキリストのポーズとしてよくあるものです。
本は知的な豊かさを表しています。当時は本といえば聖書を指すことが多いですが、これはどうなのでしょうか。
これらのrichesseのうちで特に神の国のrichesseに優位性があると思われるのですが、ただ、この絵画全体からすると、それが特権的に表現されているわけではありません。
1640-1641
la presenntation au Tmple Musée de Louvre
非常に大きな作品です。実物は何度観ても大味な感じがします。(2015.1)
この作品では、左上の二人の天使像がとりわけ目を引きます。リアリティがあって空中に浮かび上がっているからであり、また美しく優雅だからです。このように優雅な天使像であるのは、ルネサンス以来、古代ギリシアの要素が入っていることによります。レオナルドが若い時代に描いた美しい天使像はその最初のものの一つです。中世の天使像とは大きく異なります。(2017.12)