表参道ソフィアクリニック
穏やかな日光です。色彩は明るく淡く穏やかで、どぎついものはありません。濃い色は、赤みを帯びた焦茶色ですが、色の混ぜ方によって彩度を下げつつ色を濃くして、ポイントにするという作り方になっています。
自然の中での憩い。しかし遠くには近代的工場の煙突が林立していて、煙が立ち上っています。
中央の若者の表情は影で暗くなっています。それはなぜだかわかりません。彼はぼんやりと水面(みなも)を見つめているようですが、果たして何をしていて何を考えているのかは不明です。彼のこの頭部がこの作品の中心に位置付けられています。
ナショナルギャラリ−2011年1月
不思議な童話の世界、大人の童話の世界。デザイン化されています。コントラストが低く、またけぶったような感じです。どことなく怪しく神秘的です。
(The Metropolitan Museum of Art, 2018)
スーラの風景画は、薄い色で、粒が比較的細かく、けぶったような空気感を描いており、全体の雰囲気に品があります。シニャックのようにデザイン化されたものというよりも写実の側にあります。
Musée de l'Orangerie, 2020.